私は運動音痴。
逆上がりもできないし、
ゴムタイヤの跳び箱は足を引っ掛けて、顔から着地なんてざら
バレーボールは顔面で受け止めルシ
持久走は学年ビリ、
体育は大の苦手。
高校では学校一ジャージの似合わない女の称号をもらう。
両親、特に父親はかなり運動神経が良く、なんでもヒョイとやってのけてしまう。
一方、私は、できない。自他共に認めるできなささ。
だから、ずっと、できない。お前はトロイ。運動神経がないと言われてきた。
本当に、できなかった。特に走ることに関しては、息が吸えなくてただただ苦しくなっていた。
でも、私、努力したらできるって知っていたの。
人の3倍やらないとIけなかったけど、でもできたの。
逆上がりもできるようになったし、
一輪車も乗れるし、竹馬だってへっちゃら。
走ることは今の今までできませんが、これからはわからない。
高校ではダンスをしてみたくってダンス部だったし(これも運動だよね?)
でも、どんどん大人になるにつれて、逆上がりはしなくなるの。
運動に関する課題がなくなるわけ。
努力することも無くなって、自然と体力はモゥ下降気味
で、30代前半に、私はよくつまづくようになった。
それも、何もないところで。
極付は渋谷スクランブル交差点で転けてスライディングしたこと。
この経験は、忘れられない。
自分の履いていたジーンズの裾に引っかかって、見事にスライディングした。
すごいたくさんの人が行き来しているあの交差点で私は転けたのだ。
さすが、東京。 誰も助けてくれない。
なんなら転けた私は視界に入っていないのではないかと思うほどのスルー
私は、何事だと恥ずかしさと憤りを感じていた。
何か、運動をしなくちゃ!運動したい!
ってそう思って、私に合う運動は何かと考えた。
水泳、ピラティス、ヨガ、ホットヨガ。スポーツジムにも見学に行った。
でも、元々運動嫌い。
スポーツジムに至っては、ソッコーでジムを後にした。マジで無理!と私の何かが反応してた。
水泳は良かったんだけど、結局、プールの塩素に肌が負けて、続けることはできなかった。
ピラティスは当時の私にとってはとても地味すぎてよくわからず終了し、
ヨガは全面の鏡に映る人たちを見て自分と比較して、イライラ感と悔しさと、なんだか全然落ち着けなくて嫌いになった。
ホットヨガは、結局汗をかいて気持ちがいいのだけど、心臓にかかる負担と、自分の汗によってまた肌が荒れて続けられなかった。
なんだよ。結局、私ができる運動なんてないんじゃないか!と絶望していた。
それから、月日は経ち。。。。
私は海外でヨガをする機会に恵まれた。
最初はスリランカのビーチサイド、シーサイドで毎朝ヨガをした。
ヨガの悪いイメージのままだったので、とても嫌だったんだけど、でもなんだか良さげだったのと宿泊のプログラムに組み込まれていたので参加。
初めて野外でヨガをした。
そしたら、気持ちがいい。でもなんだろうか、あっているのか、間違っているのかが、わからなかった。
そう、野外なので鏡がない。自分がどんなポーズを取っているのかわからない。
良いのか、悪いのかもわからなくて不安だったのをよく覚えている。
でも、おそらくこうだろうというポーズをやっていく。
体の感覚を一番身近で感じている作業のようだった。
やってくうちにそれが、なんだか正解のない世界にいるようで気持ちがよかった。
極め付けは、HEAD TURN TO THE RIGHT 右向いて〜と先生が言っている。
そしたら右隣の人とバッチリ目があった。
え?どゆこと?
右向けって言ってたじゃん!
隣のおばさん、微笑んできて、とにかく気持ちがよさそうだった。
そのとき、私の中での『〜しなきゃ!』という概念が崩れたんだよね。
あぁ、気持ちければなんでもいいか。と
私は、めっちゃ『〜しなければならない』ということに縛られているなと。
この素敵体験を経て、帰国。
まだまだ日本のヨガに抵抗があって、どーしようかと思っていた。
でも、あの気持ちよさを体験したくて、ちょこちょことクラスに行ってみた。
ようやく素敵な先生に出会えた!と思ったら、妊娠のためクラスがなくなったり、、、
結局、私にとってのいい先生 には出会えずじまい。
そうこうしていたら、私は社会人をリタイアした。
また海外へ繰り出したのです。
フィリピンに行っていた時に、たまたまヨガの先生を見つけ、クラスに通う。
やっぱり気持ちがいい。鏡のない世界は最高だった。
そして、ついに、一人の運命的なヨギーに出会う。
私は健康とリーディングの練習のためウォーキングマシンに乗って歩いていたの
私を横目に、ヨガマットを広げて一人でヨガをしているヨギーが突然現れた。
毎日、一人で黙々とプラクティスしている。
めちゃかっこいい✨ ヨガって一人でもできるんだ。マジで格好良い〜
って、惚れたので、勇気を持って尋ねた。
EXCUSEME ,,,,,,,
これこそが、シバナンダヨガとの出会いだった。
この時、2015年。
長くなるので続きは次回。
アディオス