『糖質ゼロ』 と表示されているのに、甘いのはなぜか?
ご存じでしょうか?
先日、糖尿病を患っている方がノンアルコールビールに変えたのに、全然血糖値が下がらないと言っておられました。
カロリーゼロ。糖質ゼロって書いてあるから俺はそれを飲んでいるんだ。今日も、それを買って帰るんだ。と意気込んでおりました。
カロリーゼロ、糖質ゼロ。
本当にゼロなのでしょうか?
甘いですよね?
水、お茶ではないものを飲んでいるので、カロリーがゼロってことはないんです。
最近一番売れているという商品を手にとってみました。
麒麟パーフェクトフリーアルコール0.00%、カロリー0、糖質0。
しっかり商品にそのように書かれています。
しかし、ブドウ糖果糖液糖としっかり記載されている。しかも、三番目に。
原材料名
難消化性デキストリン(食物繊維)(韓国製造)、大豆たんぱく、ぶどう糖果糖液糖、ホップ、米発酵エキス/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、甘味料(アセスルファムK)
ブドウ糖果糖液糖とは、異性化糖と呼ばれていて、砂糖以上に甘みを感じられるように作られた人工的な甘みです。
これは、砂糖よりも血糖値を急激に上昇させるのです。ということは、その後、急激に血糖値が下がる。
ジェットコースターに乗ったような落ち着きのない気持ちにさせるものです。
また肝臓にも負担をかけるのでお勧めしない原材料の一つです。
それが入っているのに、糖質ゼロという表示。
なんだかおかしいですよね?
一体なぜだかわかりますか?
それは、カラクリがあるのです。
食品表示基準のカラクリ
食品の表示は、『食品表示基準法』という法律に則って記載します。
重要なところを抜粋しました。
見ていきましょう。
食品表示基準法より抜粋
糖質は、100ml当たり0.5g未満のものは ゼロと表示していい。
カロリーは100ml(g)当たりのエネルギーが5Kcal未満の場合は「カロリーゼロ」「ノンカロリー」「カロリーなし」と表示できる。
100ml(g)当たりのエネルギーが20Kcal未満の場合は「低カロリー」「カロリーオフ」「カロリー控えめ」「ローカロリー」「カロリーカット」と表示できる。
つまり一定の量以下ならゼロって書いていいですよ!ということ。(100ml当たり0.5g未満ならゼロ!)
しかも、100ml当たりの100mlって結構少ないですからね?
缶ビールは通常 350ml。ロング缶、ペットボトルは500ml
なので下手したらその5倍の量が入ってても糖質ゼロになるんです。
メーカーは配合量までは教えてはくれませんが、基準に則って作るなら、100ml中0.49gの糖質を私なら入れます。
500mlなら、2.45 g 角砂糖1個分弱です。
あ?それだけ?1個なら少ないんじゃん?って思いました?
でも、よくお考えください。
糖質ゼロ!って書いてあるのにも関わらず、角砂糖1個弱が入ってるだなんて、おかしいと思いませんか?
ゼロなら潔く、入っていない!となってればいいのですがね。。。
入っているのです。忍び込んでいると言ってもいいかもしれません。
つまり、ゼロって書いてあっても、ゼロじゃないんですよ!
敢えて「ゼロ」って商品に書いてあるのです。
水にはカロリーゼロとか糖質ゼロとは記載していませんからね。
つまり、デカデカと書いてあるものは疑えということです。
食品表示をよく見よう。
食品表示とは、パッケージの後ろにあるものです。
原材料や添加物が記載されています。
原材料は多く入っている順番で記載されていて、「/」スラッシュの後が添加物となっています。
よく改定されるので都度チェックが必要ですが、最近だと『無添加』『○○不使用』とパッケージに書けなくなりました。
ということは、ますます、食品表示をしっかりみることが大事になってきますね。
また、表示には主たる原材料の「原産国」の記入が義務付けられました。
しっかりと見ることで、安心して購入することもできます。
購入は投票でもありますからね。
血糖値を安定させたいなら・・・
ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖 と記載のあるものは避ける。
上白糖の使用は控え、本物のみりん(本みりんではない)や、精製されていない砂糖(粗糖)、天然の甘みで代用する。
簡易血糖測定器のリブレをつけてみる。
普段何気なく購入しているいつもの製品の後ろもチェックすると面白いかもしれませんね。