Bスポット治療とは、上咽頭で起こっている慢性の炎症を治すことで、免疫をアップさせ、病気に負けない強い体を作る治療です。
この名前の由来は、鼻咽腔 (びいんくう)の頭文字のBをとって Bスポットと呼ばれております。
Bスポットは一体どこなのか。
上咽頭のことですが、喉と鼻の穴がぶつかったところとでも言いましょうか。
手の届かないところです。
口をあーーんと開けても見えない場所です。
そう、秘められた場所・・・
それがBスポット。
(なんか秘境みたい・・・w)
細菌やウイルスが侵入しやすい場所
細菌、ウイルスは一体どこから入ってくるでしょう。
皮膚でしょうか?
髪の毛から?
足の裏から?
モゥ絶対に違いますね。
やっぱり、外とつながっている場所ですよね。
鼻、口、耳、目、でしょうかね。
粘膜が出ているところと考えると、間違っていないと思います。
実際問題、空気の出入りがよくある部分だと思いませんか?
なので、鼻や口からウイルスや細菌が体内に侵入していく可能性が大いに高いと考えられます。
このスポットのことを難しい専門用語では、鼻咽腔、上咽頭と呼ばれています。
その、スポットが慢性的に炎症している可能性があるということ。
実際には、その部分が目に見えるわけではありませんので、転んで膝を擦りむいたー!のようなわかりやすさはありません。
だけど、ここの炎症をとってあげたら、よくなった症例がたくさんあったということが本に記載されています。
その例を挙げます。
・繰り返す咽頭痛(喉の痛み)
・手指、手首の関節の痛み
・アトピー性皮膚炎
・掌蹠膿疱症
・喉の支え感
・潰瘍性大腸炎
・ネフローゼ症候群
・IgA腎症
・花粉症
・蓄膿症(副鼻腔炎)
・関節リウマチ
・気管支喘息
・膠原病
・肩こり
・首こり
すごくないですか?全身に症状が現れている疾患の原因がまさか上咽頭だったとは驚きですよね。
ヒポクラテスから学ぶ『病巣感染』
ヒポクラテスは、医学の父とも呼ばれていて、紀元前440年とかいう、古すぎてよくわらからないくらいの昔に、
迷信や呪術が幅を利かせていた原始的な医学を科学として医学へと発展させた古代ギリシア時代の医師です。
その彼の有名な一言が、『何一つ見逃すな』 らしいのです。
この言葉からわかるように、病気を治そうという目で患者さんを診るというのが彼のポリシーだったそう。
この理念が細く受け継がれてきたのが、このBスポット治療だと言っても良いと思っています。
現代の医療は、腎臓内科、脳神経外科、などと専門に分けられているのでかけ離れた場所に原因病巣があることは思いもよらないことだと医師が書かれた本に記載されていました。
なぜなら、腎臓の疾患を治そうとして、腎臓にメスを入れるのではなく、上咽頭をきちんとケアをすることだから。
腸の疾患を治すために、薬を処方するのと同時に、上咽頭炎のケアをすることだから。
一見、離れているので関係はないとされがちな、原因病巣と疾患場所。
これをきちんとケアするという大切さを医学の父ヒポクラテスははるか昔から訴えておりました。
そもそも上咽頭とはその部位の名前に過ぎませんが、様々な機能があります。
上咽頭の知られざる機能
上咽頭はただの通過点ではなく、強力な免疫システムを持っていると言う点、また
自律神経に大きく関与していると言う点。これは1960年代から言われていたことだそうで、自律神経失調症と呼ばれてしまう症状の原因が上咽頭炎にあると言うこと。
自律神経失調症の症状とは、
・肩こり
・仰向けに寝た時の後頭部の痺れ(首のこり)
・喉の違和感
・痰が鼻側へ流れる(後鼻漏)
・鼻の詰まりと軽い鼻水
・目のかすみ
・話し声の掠れ、もしくは鼻声
・胃部の不快感(キリキリした痛みではない)
・便通の不整(下痢と便秘)
・憂鬱
・取り越し苦労
・怒りやすい
あらあら、結構身近。。。
幾つ該当していましたか?w
これらも、上咽頭の炎症に関与しているなんてやっぱり驚きですよね。
そして注目すべき点は、自律神経も関係していると言うこと!!!
異物が入ってきて免疫機能が働くという通常な機能 だけでなく、自律神経の乱れによっても上咽頭炎が引き起こされるということ!
これは、細菌やウイルス感染が原因である必要がないと言うことです。
例えば、ストレスがあるとか、寒い場所とか、埃っぽい場所にいたとか、そんな小さなきっかけで自律神経のバランスが崩れ上咽頭の慢性炎症が悪化してしまうと言うもの。
この話でいくと、ヒポクラテスの話の下りがなくても上咽頭炎は起こる可能性があると言うことです。
上咽頭は視床下部に近い場所にあるのでストレスの影響を受けやすいのかも知れないと考察されていました。
ますます目が離せなくなってきましたね。Bスポット。
Bスポット治療受けたくなってきたんじゃないですか?
Bスポット治療が受けられる医院
私のおすすめは、鼻からも喉からも処置をしてくれる先生なので、耳鼻科をお勧めしております。
全国のBスポット治療が受けられるクリニック
保険も適応するので、初診1180円。 再診540円。
(3割負担の金額です)
保険適応外なのかと思いきや・・・・
安心価格でしたね。
実際に診療を受けてみて・・・・
激痛です。w
鼻からの処置は、ちょっとびっくりする程度。なんともファニーな状態にされて1分程度この状態に。
この鼻からの棒を取り出した後、血がついているケースも多いんだそう。それだけ炎症があるという証拠。
私は、幸い出血はありませんでしたが、じわじわと痛い。
そして、喉からの処置はとてもとてもとてもとてもとても痛い・・・・・
涙がちょちょぎれてきました。
やっぱりね。私、炎症体質なのは昔からでだいぶよくなってきている実感はあります。
なぜならアトピーは完治。肌も褒められるくらいだし、動物アレルギーも克服。
猫と暮らしているからです。
しかし血液データの血小板の値高いんですよね〜。昔からですが、どこか出血しているのかと思って、
私、処置をしてもらいに行ってきました。
そして、翌日、、、、、
空気を吸うのが楽だった!!!
は?という感じかもしれませんが、これには驚いた。
実は、鼻が低いせいだと思っていましたが、空気を吸うと鼻の奥がヒリヒリして痛かったんです。
鼻をつまむと軌道が変わるので痛くなかった。だから鼻の高さのせいだと思っていましたが、
どうやら炎症があった。それが空気に触れるだけでも痛くさせていたんだと
驚いております。
自分でできる方法がある!
それは、ミサトールリノローションを使用するということ。
サイナスリンスをしようすること。
つまり、鼻うがいをするということ。
実は、私、鼻うがいのファンでして。もぅかれこれ20年以上行っております。
最初は、ミサトールの存在も、サイナスリンスの存在も知りませんで、
主人耳鼻科の先生に処置してもらったことがきっかけで感動しました。
あ〜このままだと風邪ひくな!みたいに思う時ってありませんか?
喉の奥が痒い。耳の奥が痒い。喉がイガイガする。。。。
これを放っておくと、熱が出て、、、、と風邪を引きます。
その異変を感じたときに、鼻うがいをすると、
昨日の違和感はなんだったの?というくらい何もなかったかのようになります。
スッキリです。
このおかげで私は、インフルエンザにも風邪にもかかっていません。
ミサトールは梅干しの成分を綿球に染み込ませていますので、染みる可能性はあります。
サイナスリンスに関しては、全くをもっていたくありませんのでぜひ。お試しを。
ドラッグストアにも売っています。
iherbでも購入ができる様なのでぜひ。お得用をゲットしてください。
やっぱりBスポット治療は0.5%塩化亜鉛を患部に塗りますので、同じことはできませんが家でできる方法があるのは安心ですね。
私は、毎日使用しておらず、気になるときだけやっていますよ。
自分の体にきちんと向き合うと、実施するタイミングが掴めてくると思います。
もちろん毎日行ってもOKですよ
番外編:体の成り立ち
人間が出来上がるまでの過程で、まだ人の形になっていない、胚の発生にまで辿ってみると、、、、
なんと上咽頭は、内胚葉からできていて、空気の通り道である軌道の一部であると同時に、胃や腸などと共通の性格を持っていると。
ーーー内胚葉の内訳ーーー
消化器(胃や腸、肝臓、膵臓)
呼吸器(咽頭、器官、気管支、肺)
尿路(膀胱、尿道)
結局、生命の発生の源が同じなので、病気も繋がっていると言うこともうなづけますね。
体ってほんと、面白いっ!
この生命の起源まで辿っていたのは、Bスポット治療を日本で最初に提唱した堀口申作先生らが報告したと記載されているようです。
1960年のことです。
参考論文:鼻咽喉の役割ー文献的考察(耳展47:460−460,2004)
まとめ
- Bスポット治療とは慢性上咽頭炎を治療して、体の様々なところで起きている症状を取り除く根本治療の一つである。
- 喉や鼻の調子の悪い時以外にも治療する価値はある
- 上咽頭にある免疫システムを発動させないためにも、炎症を避ける、またストレスなど自律神経を揺るがすストレス下に自分を置かないことが大事
- 保険治療が可能
- 家でもそれに近しいケアはミサトール、サイナスリンスでできる
薬に頼らない体を作るには、必要な知識とアイテムですね。
今回の内容は、
医学博士堀田修先生の
体の不調は慢性上咽頭炎がつくる
病気が治る鼻うがい健康法 と言う本を参照にしています。